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会計ワールドサイトトップ >工業簿記は難しくない  >> 工業簿記は難しくない〜材料費の計算〜
では、材料費の計算について基本的な事項を押さえましょう。

材料費計算の基本的な計算式は

材料費=材料を消費した数量 × 材料の消費単価

になります。

ただ、この計算を実施するタイミングによって材料費の計算は以下の
2パターンに分かれます。

1.継続記録法
2.棚卸計算法


継続記録法というのは
材料倉庫から生産ラインへ材料を出庫する都度、材料の種類ごとに
材料費の出庫数(材料の消費数量)を記録していく方法です。

継続記録法による材料の消費数量は

材料の消費数量=帳簿に記載された出庫数

このようになります。

この継続記録法の利点は、材料を消費する度に消費数量を帳簿に記入するため
月末になったら実際に倉庫に残っている材料の数量と帳簿の数量を比較ることによって
保管中の盗難や紛失によって発生した材料の減少を掴むことが出来る事です。

反面

出庫の都度、帳簿を付けることになるので、材料の種類が多くなればなるほど
事務作業が膨大になってくるという欠点があります。

これは単価の高い材料をあつかう企業で採用されています。

次に、棚卸計算法というのは
材料を消費する度に帳簿に記入するということはせず、月末になったら
倉庫に残っている材料の数を計算して、月初の数とひかくしてその月の
材料の消費量を決定する方法です。

棚卸計算法による材料の消費数量は

材料の消費数量=(月初の数量 + 当月の購入数量) − 月末の数量

つまり、月末に実施棚卸という作業を行って、月末の数量を把握します。

この棚卸計算法の利点は、消費の度に帳簿に記載するという作業を
行わくて済む、ということが上げられます。

一方、欠点としては、紛失や盗難があっても把握できないという欠点があります。


まずは、この2つの方法があるということとその違いを理解しましょう。


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