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会計ワールドサイトトップ >簿記論・財務諸表論 | 貸借対照表 >> 割引現在価値とは
有価証券の評価額やリース会計、さらには減損会計などで
必ず顔を出す、割引現在価値の考え方についてマスターしましょう。

割引現在価値というのは、
「将来受け取ることの出来る価値」を「今現在の価値」に置き換えると
いくらになるのか?を計算し、その計算された価値の事を「割引現在価値」と言います。

これは、資産の価値というのは時の経過とともに変化するという
会計の基本的な考え方に基づくものです。

解りやすい例を上げてみましょう。

今手元に10,000円あるとして、それを銀行に預けます。
1年で利子が0.1%付くとすれば、1年後には10,010円になっています。

つまり、1年後の10,010円を現在の価値に置き換えると、10,000円になりますね。

要するに、1年後の10,010円の割引現在価値は、10,000円となる訳です。


では、割引現在価値はどのように計算して求めるのかというと

将来の価値の価額を「割引率」(1 + 利子率)で割って求めます。
期間が複数年に渡る場合は、年数分計算を重ねます。

1年後に10,000円の価値の割引現在価値は、利子率が10%だとすると

10,000 ÷ (1 + 0.1) ≒ 9,090(割引現在価値)

となります。

さらに、2年後に10,000円の価値の割引現在価値は、利子率が10%だとすると

10,000 ÷ (1 + 0.1) ≒ 9,090

9,090 ÷ (1 + 0.1) ≒ 8,263(割引現在価値)

言い換えると、8,263円の資産を、毎年10%の利子率で運用すると
2年後には10,000円の価値になる。ということですね。

割引現在価値というのは会計独特の考え方でなかなか馴染みにくいと思います。

でも、今の10,000円と100年前の10,000円だと、まるで価値が違う事を
考えれば頷けますよね。


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